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ごあいさつ

道表協の経緯

 昭和初めの大不況に続いて満州事変、支那事変が勃発。昭和16年12月8日(1941年)には大東亜戦争に突入しました。食料・衣料等日用品が配給、切符制になると同時に、我々業界の業務資材も厳しい制限を受けることになりました。

 各種資材の配給を役所と折衝するために、昭和16年(1941年)「全国表具商工組合連盟会」が結成され、道内業者392名が加入しました。全道会員が必要とする掛け軸裂地、襖材料、下張り用紙、壁張り用紙、生麩糊など要求量を纏めて道庁に請願。また、戦火の中幾度となく上京して北海道の窮状を訴え続けました。

 昭和18年(1943年)「表具工事統制組合」に組織が変わりました。1口以上の出資金を募り(1口20円)で発足。表具工事検査手数料として、請負金額の5パーセントを徴収、また組合を通して購入した資材、生麩糊、ニカワ等は10パーセントの手数料でした。若い職人は兵隊に、中高年は工場に徴用と営業を諦めて廃業する同業者もいました。

 昭和20年(1945年)敗戦、幾多の至難を乗り越えて様々な業務を達成し、昭和22年2月28日「表具工事統制組合」は解散しました。解散後は各地で、同業者の親睦団体として全道的な纏まりはありませんでした。

 昭和42年(1967年)技能検定試験が施行されるのを機会に、当時の札幌組合役員が道内を駆け巡り、組織の一本化に向け説得に当たりました。昭和42年5月(1967年)現在の「北海道表具内装業協同組合」の前身「北海道表装業連合会」が誕生しました。数年後、当時の役員が、弱い体質の任意団体から、将来を見越し協同組合化を提起しました。未だ、時期尚早などの意見が出る中、全同業者が無理なく加入できる協同組合創りにと努力して、昭和55年(1980年)念願の「北海道表具内装業協同組合」創立に漕ぎつきました。


ごあいさつ

 北海道に於ける表装のルーツを辿ると、明治の初めより大正・昭和・平成と100年以上の歴史があります。私ども『道表協』も、前身の任意団体から数えること60余年にわたって活動を続けて参りました。

 技能者集団としてスタートした当組合は、厚生労働省主管の「技能検定」に検定員を派遣して検定の運営に当たるとともに、各種技能講習会を継続して参りました。
 全国の技能者が技を競う「全国技能グランプリ大会」では全国1位を3度受賞したのを初め、多くの入賞を重ね、北海道の技能水準は全国でもトップクラスとの評価を得ております。こうした実績が認められて、叙勲並びに「現代の名工」の受賞をいただいた組合員を数多く輩出しております。

 建築需要の増大と住環境の変化に対応するために、多岐にわたる知識の吸収と先見性、そして多くの技能者の育成が急務とされました。技能者から経営者への脱皮が求められることとなり、1980年に事業協同組合へと改組しました。以来、共同購買・団体保険への加入・広報活動・ボランティア・各種研修会の活動等、精力的に事業を進めつつも健全な財務内容を維持しております。
 時代は地球環境と生活環境の保全(回復)を求めています。リュース、リサイクル、リフォームを促進しなければなりません。今、全組合員が一丸となって取り組み、健康で快適な住環境(内装)の提供に努めております。品質、価格、工期、アフターサービス等々、信頼できる内装工事業者として、当組合員事業所をご愛顧いただけたなら幸いでございます。